君の好きなところを挙げろって?
チェシャ猫
例えば、三日月みたいに笑み形作ったその目。
世界舐めて悪戯を常に宿してるその目。
例えば、綺麗に弧を描いて吊り上がる唇。
微笑みなんて穏やかな言葉じゃあ言い表せない。
小悪魔みたいに綺麗で優雅な曲線。
例えば、しなやかに伸びたその四肢。
華奢だけれど、決して折れそうに無いね。
捕まえようとすればするリすり抜けていきそうな
君の纏う空気は自由であって欲しい。
例えば、台詞をはぐらかすその言葉。
君の本意は何処に在るの?
全てが冗談のようで、でもその実全てが真実のような気がする。
嘘もいい加減な言葉も重過ぎる独白も
全て包み込んで過不足無い重さで受け流して
例えば、隣を歩いてくれるその歩幅。
空いた僕の隣に、至極自然に入り込んで歩くその速度。
抱き締めたら、同じ世界が見えるのかな?
僕と君は 何処か同じに見えて
君は僕を映すかもしれない
けれど
きっと君は僕を取り込まない。
共鳴していたら良い。共通していたら良い。
でも、僕らは決定的に「ふたつ」なんだ。
深入りはしない。
寂しいなんて思わない。
君の外殻を追うよ。
其れが、僕の一番好きな君。
back?