目が覚めた。
目覚まし時計はアラームセットの一分前を示して
何だか、日一日早くなっているみたいで
事実 携帯電話の表示画面には五分前の時刻が。
スヌーズ機能を停めた。
体を起こして、カーテンの向こうを臨む。
雲。曇り空。
今日は雨が降るのかしら。
少しだけ、その空に見惚れてベッドを降りた。
スチールラックから、食パンを取り出して
冷蔵庫から、ジャムと牛乳を取り出して
窓の外に、朝焼けが見えた。
嗚呼、今日も日が差す。
「ん・・・」
ひとりぶんの体重の浮いたベッドから
小さな声が聞こえた。
眠たそうに目をぎゅっとして、やがて君が僕を見る。
「おはよう」
僕が声を掛ける。
枕にその重さを預けたまま
君の顔が微笑む。
打算無く綺麗な笑顔。
きっと其れを、朝焼けの中で
幸福と呼んで良いだろうと思った。
朝焼け
back?