鳴らない、鳴らない、電話のベル。
僕は君の夢だけが見たいのに。
エーテルノート
飲み干した瓶の中に、秘密をひとつ落として
砂糖とアルコールとレモンを足して
また飲み干した。甘い。酸っぱい。苦い。
雨の音がする。君の音がする。
外は寒いみたいだった。
アルコールの所為にして、ぼんやりしてみる。
くらくらする。ふらふらする。ふわふわする。
君に会いに行こうかな。
でも外は寒くて。
寒くて、寒くて、寒いんだ。
ぴんぽーん
玄関のチャイムが鳴った。
深夜に不審なお客様。
目の高さより少し高い、小さな窓から覗き見る。
がちゃり
吃驚して扉を開けると、仔猫を抱えた君が
ぐしゃぐしゃに濡れて 笑ってた。
back?